#7

絵・文:雨宮尚子

2013.8.12

桃暦

桃のおしりは甘くない

暑い季節の果物は保存が心配です。すぐ冷蔵庫に……!と思いがちですが、桃は冷えすぎが苦手、冷蔵庫での保存にはむきません。冷蔵庫に入れるのは食べる1〜2時間前がベストです。
食べきれない桃は、できるだけ風通しのよいところで、少し間隔をあけて保存しましょう。フルーツキャップは熱がこもりやすく、蒸れて傷みの原因になりますので、かならずはずしてください。暑さの感じ方は桃も人も同じ、と考えると分かりやすいですね。
皮をむき櫛切りにして、密封できる容器や袋に入れて冷凍しておくと、シャーベットのようなかたちで楽しめます。長期の保存にどうぞ。

よく洗って皮ごと食べてみよう

固めの桃がお好きな方には、皮ごと食べることをおすすめします。
「毛がイガイガして気持ち悪そう〜」と思うかも知れませんが、流水でていねいに洗うと、桃の毛はきれいに取れてしまいます。りんごのように表面がきゅっきゅっ!となるまで洗って下さい。皮はうすくやわらかいので意外と気になりません。
果物の皮には、実を守るための抗酸化成分がたくさん含まれているそうです。また、皮と実の間は滋養分が多く、いちばんおいしいところでもあります。桃農家ではふつうに食べられているものなので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

桃は冷えすぎが苦手

暑い季節の果物は保存が心配です。すぐ冷蔵庫に……!と思いがちですが、桃は冷えすぎが苦手、冷蔵庫での保存にはむきません。冷蔵庫に入れるのは食べる1〜2時間前がベストです。
食べきれない桃は、できるだけ風通しのよいところで、少し間隔をあけて保存しましょう。フルーツキャップは熱がこもりやすく、蒸れて傷みの原因になりますので、かならずはずしてください。暑さの感じ方は桃も人も同じ、と考えると分かりやすいですね。
皮をむき櫛切りにして、密封できる容器や袋に入れて冷凍しておくと、シャーベットのようなかたちで楽しめます。長期の保存にどうぞ。

桃をさらにおいしく、桃レシピ

桃のスムージー

  • ① よく洗って皮をむき(皮つきでもOK)櫛切りにした桃一個と、氷5・6個をミキサー(またはフードプロセッサー)にかけます。
  • ② ①に牛乳を加えてできあがり。
    桃と一緒にバナナを入れると、簡単な朝食になります。

桃のジャムとピューレ

  • 煮詰める時間の違いで、ジャムとピューレを作ります。
  • ① 皮をむきカットした桃をフードプロセッサーにかけます。(ジャム=果肉の食感を残したい方はそのままでOKです)皮にも栄養がありますが、入れると仕上がりの色が少し茶色くなります。
  • ② なべに①とレモン汁と砂糖(桃の20%くらい)を入れて、好みの固さになるまで弱火で煮詰めていきます。ジャムの場合はしっかりと、ピューレはややゆるめで火をとめます。
  • ③ 煮沸したビンに②を入れてかる〜くふたを閉め、湯煎にかけます。
  • ④ ぐらぐら煮立ってきたら、ふたをぎゅっ!と固く閉めて逆さまに置きます。
  • ⑤ 冷めたらできあがりです。

水分を多く残したピューレは、冷蔵庫で保存します。砂糖の量を多くするほど色よく仕上がり、保存期間も長くなりますが、砂糖をひかえ目にしておくと、いろいろな料理に使えてとても便利です。

桃カレー

  • ① いつもどおりにカレーの具材を煮込みます。
  • ② ①に皮をむきフードプロセッサーにかけた桃(またはピューレ)を入れます。
  • ③ ②をひと煮立ちさせて、ルーを入れたらできあがり。

カレーの味がマイルドになり深みが出ます。桃の食感や香りはほとんど残りませんので、試しにやってみてください。

カレー以外にもいろいろな料理に、桃や桃のピューレを使うことができます。特にお肉との相性は抜群で、ステーキやハンバーグのソース作り、鳥の手羽先などを甘辛く煮付けるときに、思わぬ活躍をします。食べきれず、いつの間にかやわらかくなりすぎてしまった桃に最後のチャンスを……!ぜひお試しください。

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